友好と団結のシンボル ベトナムとカンボジアとの関係
(VOVWORLD) -両国は善隣、伝統的友好、包括的協力、長期安定という精神に基づき、両国間の関係強化に絶えず努力しています。
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今から55年前の1967年6月24日、ベトナムとカンボジアは外交関係を樹立しました。ホーチミン主席は「これはベトナムとカンボジアとの関係における歴史的な出来事であり、インドシナと東南アジア地域の平和維持活動に貢献する」と強調しました。この55年、両国関係はますます発展しており、相互に利益をもたらしています。
歴史的、政治的、経済的協力の強化
ベトナムとカンボジアは外交関係を樹立後、軍事だけでなく、外交分野においても多くの成功を収めました。両国間の堅固な団結は、両国の協力によりポルポト政権を打倒し、カンボジア国民をポルポト派の民族虐殺から救ったことからも明らかです。その後、ベトナムはカンボジアの再建を支援するため、多くの専門家を派遣しました。
両国は善隣、伝統的友好、包括的協力、長期安定という精神に基づき、両国間の関係強化に絶えず努力しています。
政治面においては、両国は新型コロナウイルス感染症の流行時にも高級代表団の往来を維持し、また、新型コロナ予防対策においても両国政府と国民は効果的に支援し合いました。
両国は、敵対勢力が一方の領土を使用して他方の安全と利益を害することを許可しないという原則を堅持しています。また、両国の国境線上の地方行政府と住民は両国の協定と合意書を基礎に、平和、友好、協力、発展する国境線建設に尽力しています。2019年、両国は国境線の85%の標識設置を完了する法的文書に調印しており、現在、残りの16%の交渉を行っています。
経済、貿易、投資などの分野における両国の関係には着実な成果が見られます。2021年の両国間の取引総額は954億ドルに達し、2020年と比べて79.1%増となりました。特に、年初の5か月間の両国間の取引総額は54億4千万ドルに達し、2021年同期と比べて18.7%増となりました。現在、ベトナムはカンボジアにおいて、投資総額28億ドル相当の188件の投資プロジェクトを実施しており、ASEAN加盟諸国の中でトップに立っています。ベトナム駐在カンボジアのChay Navuth大使は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムとカンボジアとの外交関係がますます緊密になっています。敵対勢力が両国関係を破壊しようとしていますが、両国の政府と国民の努力により、両国間の団結が日増しに強化されています」
新たな目標に向けて
先頃、ベトナムのフアム・ミン・チン首相とカンボジアのフンセン首相は2022年に、両国間の取引総額を100億ドルにするための取り組みで一致しました。24日午前、ハノイで行われたベトナム・カンボジア外交関係樹立55周年記念式典で、レ・ミン・カイ副首相は次のように語りました。
(テープ)
「世界情勢がどんなに変化していても、ベトナムは終始一貫してカンボジアとの関係を維持、発展させることに尽力します。善隣、伝統的友好、包括的協力、長期安定が今後も引き続き強化されることを確信しています」
この55年間、ベトナムとカンボジアとの団結と伝統的友好、包括的協力は多くの浮き沈みを経てもなお、引き続き発展し、両国にとってのかけがえのない財産となっています。